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【組織マネジメントの3つのスキル】THE CULTURE CODE | 書評

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【組織マネジメントの3つのスキル】THE CULTURE CODE | 書評

Amazon.co.jp: THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームを ...

この本には当たり前の事がたくさん書いてあるかもしれません。

でもそれを実践できているビジネスマンはどれくらいいるでしょうか。

特にマネージャーと組織の2番手に読んでほしい1冊になります。

THE CULTURE CODE を購読する【kindle版:1584円】

結論:重要な3つのスキルは「安全な環境」「弱さをみせる」「目標共有」

four person hands wrap around shoulders while looking at sunset

強いチームを作るには3つのスキルが重要になってきます。

①安全な環境を作る:帰属意識とチームのアイデンティティを育てる

②弱さを見せる:弱さを見せることで信頼関係を築く

③共通の目標を持つ:物語が共通の価値観や目標を生む

強いチームには強いリーダーが必要というのは幻想です。

実際には弱みを見せたり、人間としての温かみがある人物がチームにいることが重要。

リーダーは強くあらねば!と肩肘張っていた自分にとっては、目から鱗の内容でした。

スキル1:安全な環境をつくる

brown and black letter b letter

安全な環境というのはもちろん物理的な意味も含まれますが、心理的安全性の事を指します。

心理的安全性とは、「他者からの反応に怯えたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出せる環境」のことです。

普通にチーム運営をしていたら、自分の意見を出すことに慎重になっているメンバーの方が多いのではないでしょうか。

会議で自発的に発言している人が何人いるか、それを考えてみたら自ずとわかるはずです。

そして心理的安全性を整えるには、帰属意識を育てる事が重要になってきます。

・帰属意識の育て方

group of children pulling brown rope

帰属意識が高いチームを観察するときに、共通して放たれているシグナルがいくつかあります。

・あなたはチームの一員である

・このチームは特別であり、高いレベルが期待されている

・あなたにはそのレベルに到達する力があると信じている

・人生は仕事だけではない、という大局的な視点を与える

・物理的にも心理的にも距離の近いコミニュケーション

一流のスポーツチームで、鬼軍曹のようなコーチのもとで帰属意識が高いチームを往々にしてみます。

これはただ恐怖で縛っているのではなく、厳しい叱咤は期待の表れという事をメンバーが認識しているからなのです。

僕は、私は信頼されている、という認識が帰属意識を爆発的に高めます。

・具体的なアイデア(安全な環境を作る方法)

photo of bulb artwork

①傾聴の姿勢を見せる

→頷き、微笑み、質問、目を見る、など「あなたの話を私は聴いていますよ」というシグナルを非言語で発する

②聞きすぎるほど聴く

→とにかく話は最後まで聴く。自分の意見や指摘がどんなに正しいと思っていても、話を聴く事。

③早い段階で弱さを認め、開示する

→「助けてほしい」「不安に感じている」など弱みを見せることで、メンバーに助けてあげなきゃ!と思ってもらう。

④しつこいくらいありがとうを言う

→成功しているチームには「ありがとう」が多い。感謝にはモチベーションや帰属意識を高める効果がある。

⑤すべての人に発言の機会を与える

→これを実行するには、リーダーが全ての意見を聴くという意思表示を常にしている事が前提。

⑥愚か者は去れ

→チームの哲学や考え方に納得できない場合は、無理に呼び止めない。不協和音にしかなり得ないからだ。

⑦楽しむ

→チーム内の笑顔の頻度に着目しよう。人は安心して楽しい時に笑う。

スキル2:弱さを共有する

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弱さを開示する事を恐れるリーダーは多いんじゃないでしょうか。

もしかしたらリーダーに限らず、人間全員に言える事かもしれません。

弱さを見せることでチームの自発性は驚くほど上がります。

でもそれは一方的ではなく、双方向的に弱さを見せあえることが積極的な助け合いへと発展させます。

チーム内で不安や疑問が出たときには、リーダーやチームメンバーはそれを抑え込むようなことをしてはいけません。

私たちは不安や悩みを受け止め、それを解決していく姿勢とその力がある、という共通認識を作りましょう。

・弱さのループ

man wiping his tears

弱さを開示する上で重要なのは、開示する側ではなく受け取る側になります。

弱さを見せられた時に、自分も弱さを見せるのか、それとも弱さを隠してアドバイス側に回るのか。

この積み重ねでチーム内の弱さを開示する文化が出来るか否かが変わります。

自分の弱さを感じるような経験をした人は、そうでない人に比べて50%も他人への協力度が上昇したという実験結果もあります。

信頼しているから弱さを見せられるのではなく、弱さを見せるから信頼が生まれる。

ここを意識できれば、チーム内の信頼感を醸成するのもそれほど難しくないのではないでしょうか。

・具体的なアイデア(弱さを見せる方法)

photo of bulb artwork

①まずリーダーが弱みを見せる(何回も)

→日常でのリーダーが見せる弱さは、チームの心理的安全性に大きな影響を与える。

②メンバーに期待されている事を何回も伝える

→助けを求める事、そして助けを求めている人に気づく事、これらを繰り返し伝えていく。

③ネガティブなフィードバックは直接会って伝える

気まずさからメールやチャットでの叱責で済ませてしまうと、意味が湾曲したり、感情が伝わらなくなってしまう。

④価値のある事を言いたいという衝動を避ける

大事なのは何を言うか、ではなく何を言わないか。可能な限り相手からの答えを引き出すこと。

⑤気まずい瞬間を大切にする

気まずさは心の痛み、そして心は筋肉と一緒で痛みを重ねることで強くなる。

⑥ときどきリーダーが姿を消す

優秀なチームは、リーダー不在でも発揮する力が変わらない。メンバーだけで考えなければならない時間を作り、自律性を育てる。

スキル3:共通の目標を持つ

hands formed together with red heart paint

成功しているチームは必ず共通の目的、目標、価値観を持っています。

そしてそれを徹底しているという事。

オフィスに掲示されているビジョンが、普段リーダーが使っている言葉が、態度が。

それらがシグナルとなって、常に共通の目標をチームに知らせてくれる。

そういう環境を作る事が、目的や目標を形骸化させない為に必要なことではないでしょうか。

コツは「誰にでも分かる言葉にする」「繰り返し伝える」です。

・現実と理想を繋ぐ物語

person holding string lights on opened book

ある心理学の実験で、以下のような取り組みをしました。

ステップ1:現実的な目標を設定する

ダイエットで5㎏痩せる、毎日2㎞走る、TOEICで600点をとる、など現実的な目標を設定します。

ステップ2:現状と目標の間にある障害を思い浮かべる

ダイエットであればお米を食べたくなってしまう、ランニングであれば毎朝起きられない、TOECであれば勉強が続かない、など…。

この実験でわかったことは、障害を思い浮かべていた人の方がそうじゃない人よりも60%ほど達成度が高かったということです。

これは「心理対比」もしくは「長短比較」と呼ばれているテクニックになります。

ただ漠然と目標や目的を決めるのではなく、そのプロセスを長短両方イメージすることで実行するためのモチベーションが上がる。

都合の良い事ばかりを並べるのではなく、障害までイメージした物語が理想と現実の間をつないでくれるんですね。

・具体的なアイデア(価値や目標を共有する方法)

photo of bulb artwork

①優先順位をはっきりさせる

→何を優先すべきなのかを繰り返しメンバーに伝える事。経営や幹部、管理職が当たり前と思っている事は往々にしてメンバーに伝わっていない。

②キャッチフレーズを活用する

→効果的なキャッチフレーズの特徴は「シンプル」「行動志向」「わかりやすい」こと。

これらがチーム内で当たり前のように使用されることを目指す。

③本当に大切なことを計測する

→他にもっといいものがあったかもしれない、というノイズを排除する。理念と重要な指標(KPIなど)を紐づける。

④メンバーの指針となる行動にスポットライトを当てる

→たとえそれが直接的な利益に繋がっていなかったとしても、理念を象徴する行動であれば徹底的にスポットライトを当てる。

所感

個人の強さと、チームの強さは意味が異なる、というのが所感です。

スキルや能力、専門性、権威性などはチームを機能させるメインの要素にはなり得ない。

それらとは対極にあるのではないかという、弱さやネガティブであることがチームを強くするという事に驚いてしまいます。

でもこれはチームビルティングをする立場にいる人たちにとっては朗報ではないでしょうか。

ずっと強くあり続ける事は苦痛であり、ストレスです。

しかもカリスマやセンスを用いずしてチームを強く出来るという事実は非常に心強い。

是非僕も実践のアイデアを基に、行動を起こしていきたいと思います。

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